私は、大学卒業後３年間は東京の会社で設計士として勤めながら一級建築士を取得。そこでの多くの作品、多くの現場、仲間達と経験を積み重ねる中で多くの学びがありましたが、気付いたのは自分の一番作りたいものはコンクリートや鉄の大きな建物ではなく「木で作られた１つの家族の生活する住宅」だった。

20代後半より木造住宅を作る大工として地元静岡にて職人をはじめる。

20年前の大工職人は電動工具ではなく、玄能、ノミ、カンナ、ノコギリの手道具を体でおぼえて墨つぼ、サシガネで柱の刻み方を身につけ…。 自分で設計し大工として木の家を築き上げる職人スタイルと変わっていく。

大工職人となり親方となり様々な木の表現、性格、心地よい素朴さをいつの間にか自然に感じとれるようになった。
「住宅の在り方」「木造の良さ」「木の大好きな素材感」をより雰囲気の良い表現や完成させる家へのクオリティの向上のために職人として「鉛筆と紙」に持ちかえ、設計の職人として「木の家」を作りはじめた。